成長・昔のことを思い出してしまうのはさびしいから?
息子が私の身長に近づいてきた。
なぜか小さい頃の彼のことを思い出すようになった。
中学2年生になって、グッと身長が伸びた。
主人もそうだったと言っていたので、今がそういう時期なのだろう。
2月が誕生日なのだが、どうやらその頃には抜かされそうだ。
あんなにぶかぶかだった学生服がちょっと小さく感じる。
ズボンは冬服になる少し前に買い替えた。
でももう短い。
学生服は、下に体操服を着込んでいくので辛そうだ。
学生服も買ってはあるのだが、またぶかぶかするのが嫌なのかまだ着たがらない。
もう抱っこしたり、息子と触れ合うことは無くなった。
中学生だし当たり前だ。
今は見るだけで、彼の成長を感じるしかない。
小さい頃は、私や主人にベッタリだった。
私に寄り添う彼をとても不思議に思っていた。
人の温もりをこんなにずっと感じることがあるんだろうかと。
子供が親を無条件で信じてるということなのだ。
それは私にとって、とても新鮮なことで嬉しいことだった。
私の体の一部だった彼がだんだん引き離されていく。
心も体も自立して、私の知らないところでだんだん成長していく。
それはさびしくもあり、嬉しくもある。
「歩けるようになった頃は、まだこのテーブルより小さかったんだよね」
最近はこんなことを言ってしまうのだ。
その時の光景が鮮明によみがえってくる。
人が目に見えて成長する姿を目の当たりにして、私は楽しくて仕方ない。
でも今はさびしい気持ちが少し大きい。
こんな複雑な感情を味わうものなのか。
私はもっとクールな人間だと思っていたので意外だ。
そういう葛藤がこれからまだ続くのだろうか。