性格・恩を忘れない
精神的につらいと思った時に声をかけてくれた人のことは忘れない。
その人に何かしてもらったとかじゃなくて、気づいてもらえたことで救われたのだ。
「私たちはちゃんと見ていますよ」
世の中には本当にいろんな人がいる。
自分の言動や行動が行き過ぎていることに気づかない。
そしてそれをよく思わない人もいる。
わざとなのかもしれない。
わざとじゃないのかもしれない。
受け取る側が不快に思ったらそこでアウトだ。
私がまだ4時間のパートだったとき、もうダメかもしれないということがあった。
たった4時間しか働いていないのにびっくりするくらい仕事がふられる。
それも同じ派遣社員からだ。
いったいこの人は何様なのだろうか。
同じ派遣社員なんだから私と立場は同じでしょう。
なんであなたの仕事を私がしなければいけないのだ。
辞めようかと本気で悩んだ。
次に面談があったら、「私辞めます」といってしまいそうなほど思いつめていた。
だけど、派遣先の上司と私たち派遣社員をまとめてくれている社員さんが「私たちはわかっている」と伝えてくれた。
あ、見てくれている人がいる。
もうそれは感謝しかなくて、単純にもう少し頑張ろうと思えた。
それは今でもずっと心にある。
当時の上司はずっと遠くに転勤になってしまったが、私たちをまとめてくれている社員さんはまた一緒に働いている。
こうして文にしてみるとなんだか滑稽だ。
そんなに悩むまで働いている自分がバカらしい。
働き始めは必死だったのだ。
絶対的に信頼できる人じゃなくても、つらい気持ちを言える人が同じ職場にいることは重要だ。
それで解決すればなおいいのだが、なかなかそうはいかないだろう。
でも、ちゃんと見ていてくれる人がいるということは、自分だけの思い込みじゃないとわかる。
そこが救われたポイントかもしれない。
私も誰かの苦しみに気づける人でありたいと思う。