人権研修・LGBTQ
「では最後に、同僚や友人からカミングアウトされたらあなたはどうしますか?」
年に一度、職場では人権研修がある。
表題のLGBTQに限らず、同和やいじめなど題材はさまざまだ。
よく耳にすることだが、実態はわかっていない。
LGBTQの人は全国で8%ほどいるらしい。
その中にはカミングアウトしていない人も含まれている。
案外いるんだなと思った。
私の周りにはいない。。と思う。
でも8%と聞くと、やっぱりいるのだろう。
私が知らないだけ。
カミングアウトできないのは、私にもなんとなくわかる。
あえて言わないだけじゃなくて、世間で言う常識に合わせて自分を否定する行動もしている。
自分を隠し続けなくてはいけないのは辛いだろう。
本当はこうしたいのに、こう思っているのに言えない。
そんな思いがいつも心にあるということだ。
最近は、テレビでもカミングアウトする芸能人やスポーツ選手を見るようになった。
だからと言って、同じことを一般人に求めるのは難しいかもしれない。
冒頭のように親しい人から告白があったとして何が変わるだろうか。
え?嘘でしょう?と思うだろうか。
びっくりはするか。
でもそれはきっと告白されたことがLGBTQだからじゃなくて、どんなことでも知らないことを聞かされるとびっくりするっていうのと同じだろう。
少し上の世代の人なら、え?と眉をひそめる人は多いかもしれない。
周りと違うことに過敏な人が多い。
本当に研修を受けた方がいいのは、この世代の人たちかもしれない。
自分と違う人のことをそんなに不思議に思ったり、嫌わなくてもいいということを。
だけど、その世代の人たちにも実はLGBTQはいたのだ。
当たり前だけど、決して今増えてきているわけではない。
母(実母)が若い時に身近にいたそうだ。
男の先生と男の学生さん。
周りで知らない人はいなかったと。
そう考えると、昔も理解がある人がちゃんといたのかな。
いや、理解があったんじゃなくて、見て見ぬふりだったかもしれない。
日々、どんなことに対しても根拠のない思いを口にすることは慎まなければいけない。
誰かの思いに洗脳されて、理由なく否定することはある。
一度口から出てしまった言葉は、無しにはできないと肝に銘じながら生活していこうと思う。